top of page

How to install Electric Fan Kit

M.E.TECH Restorations Electric Fan convert kit for Type 124 instruction manual

​取り付けを担当される整備業者さまへ

この先は有料の技術供与となります、有料・部外秘となりますので

他への情報の漏洩など取り扱いには十分ご注意ください。

閲覧可能期間は1週間程度となります。

おことわり

 当キットは慢性的な水温上昇を起こす整備不良車両に取付けて症状を誤魔化すための

製品ではありません。冷却システム・エアコンシステムを全てリフレッシュし正常な状態に戻したにもかかわらず、オーナー様が使用されている地域・環境下においてもはや水温をコントロールできない、クルージングで水温計の針から目を離せない。

このような場合にのみに搭載可能なキットです。

 考えられるパーツの交換は全てやった、、、事前にオーナー様に聞き取り調査をし、この点間違いがないか承諾書にサインをいただいてからの販売を行っております。

 もし整備不良の水温上昇車両に搭載しますと、慢性的にファンが高回転で稼働し消費電力は上昇、ヒューズ切れを起こしたりと回路に負担がかかるだけでなくバッテリーの寿命も短くしてしまいます。オルタネーターの発電だけでは他に必要な電力が賄えなくなり、電気系統全体への悪影響、最悪の場合電気的焼損事故が懸念されます。

取付車両の現状について十分調査をしたうえで搭載を実施していただくようご協力をお願い申し上げます。。

 

上記に反して取り付けをされての冷却不良・事故等つきましては

弊社は一切の責任を負えませんので宜しくご理解の程お願いいたします。

​M.E.TECH Restorations

IMG_3624.JPG

Instruction

【事前作業】既存の樹脂製ファンシェラウド、ファンプロペラ・ファンクラッチ(ファンカップリング)は不要となりますので
取り外しを行います。​取り外したパーツやボルト・クリップなどは不測の事態に陥ったときに元のシステムを再構築できるよう
全てのパーツをオーナー様にご返却・大事に保管していただいてください。

IMG_7299.JPG
IMG_7300.JPG

Read More

IMG_7309.JPG
IMG_7308-2.jpg

​① バッテリー端子の清掃
 

​ 上記事前作業が終わりましたら一度バッテリーからプラス・マイナスのターミナルを取り外し端子を清掃しましょう。古いバッテリーほどシッカリと清掃をしてください。電圧を点検し消耗しているようでしたらこの機に交換をしましょう。

​② バッテリーターミナルの清掃
 

​ 取り外したターミナルを点検します、錆や汚れを取り除きます。ターミナルやアースケーブルにも寿命があります。外観検査を行い錆・経年変化など寿命が感じられるものについては交換を推奨します。この①②の作業をしっかり実施すること無く『繋いだのに動かないよ』と電話をしてくる業者様は多いです

​③ 専用ハーネスの設置

 PWMコントローラーからバッテリーまでのケーブルが付属しております、片方先端のMB純正コネクターをを取り外して配線施工準備(

トンネルを通す準備)とします。

​④ 専用ハーネスを隔壁に通します
 

 進行方向に向かってLH車はエンジンルーム右側に、RH車は左側に矢印で示しましたゴム製ケーブル用トンネルが設置されています。通すケーブルの太さに合う未使用の穴を選定しドライバーなどでゴムの薄膜を破ってケーブルを通していきます。

IMG_8706.JPG
IMG_7308.JPG
DSCF0942.JPG
IMG_8712.JPG
IMG_1533.JPG

​⑤ ハーネスの位置決めと隠蔽      
 

​ この辺りまでハーネスケーブルを引き込めましたら目立たないように隠蔽をしていきます。LH車はエアクリーナーダクトの下方(オレンジの円)を通します。右ハンドルはABSユニット周辺を通すことで外見上煩わしくないようできます。この後に取り外しました先端のコネクタを元に戻して取り付けておきます。ケーブルは青がプラス、MB純正コネクタ本体表示の①側と合わせてください。RH車の注意点はACファンレジスタがヘッドライト裏に存在します、高温となりますので上手く避けて通線すると良いでしょう。

​⑥ 電動ファン化キット本体の設置
 

​ ラジエーターにキット本体を設置します。電動ファン化キット本体下部にはファンシェラウド同様2つの爪が出ています。本体を破損しないように慎重に狭い隙間に差し込んでいきます。2つの爪が穴に差し込めましたらゆっくりと上部をラジエーターに密着させます。付属のクリップ3つを使って左右・中央3か所で固定します。⑦の画像参照オレンジの円

​⑦ ホースの固定と点検

 ラジエーター上部からリザーブタンクに繋がるホースをラジエーターに固定します。付属の取り外し可能なインシュロックを使用します。

​ ここで重要なのが、設置した電動ファン化キットとエンジン側の間隔の問題です。車両の加減速によってエンジンは多少前後に動きます。双方の一番出っ張ったところの間隔が15mm以上確保できているか確認します。この安全マージンがない場合は走行中に双方が接触破損する可能性がありますので十分注意してください。

​⑧ 温度センサーの設置

 PWMコントローラーからつながっている温度センサーをWPのヘッド側面に画像のように貼り付けます。

​貼り付け前にはしっかりと脱脂し、貼り付け後は暫く押さえたままにしてください。冬場は少し温めておいたほうが貼り付け強度が出ます。

IMG_1571.JPG
IMG_8717.JPG
image1.jpeg
IMG_8282.JPG

​⑨ センサー貼り付け位置近影

 センサーを設置したら72時間で規定の強度が発揮されます。貼り付け後すぐにケーブルを引っ張ったり力を加えないよう注意してください。

​ コントローラーからのケーブルの取り回しは施工者であるあなたのセンスにお任せします。

​ 

​⑩ ヒューズの確認

​ まだバッテリーに接続していない専用ハーネスのヒューズボックスにヒューズが設置されているか確認します。(差し込んだ状態でお送りしています)設置済みのもの、予備を含めて合計2個お送りしています。容量はファン側の性能規定により25A指定となっております。

​⑪ バッテリーへの接続

 専用ハーネスをバッテリー側へ接続する際、まだ電動ファン化キット本体とは接続していません。MB純正コネクターは最後に接続します。端子をバッテリー側に設置する際に気を付けることはターミナルに確実に密着しているかどうかです。今までに一番多い不具合事例がこの部分です。しっかりと清掃をして確実に設置してください。設置最後に本体との接続(MB純正コネクター同志)を接続します。これで温度コントローラーは監視状態に​入ります。

​⑫ 試運転

 ここまで作業が終了しましたら今一度各部を点検し確実な施工・接続がなされているかチャックをお願いいたします。

 

冷間始動したエンジン水温計を運転席でウインドゥを開けてチェックしながら希望の水温でファンが稼働し始めるか確認しましょう。必要な場合は調整ネジで稼働開始温度を微調整します。

IMG_8721.JPG
IMG_8721.JPG
IMG_8718.JPG
IMG_8372.JPG
IMG_1055.JPG

​⑬ 温度コントローラーについて

​ PWMファンコントローラーにつきましては蓋を開けてファン稼働開始温度の調整が可能です。この調整がこのキット導入の肝心の部分となりますので宜しくお願いいたします。

 蓋の固定ビスがUSサイズのHEXのためトルクスのT-10にて代用します。

 画像2か所のビスを取り外し中に設置されているゴム蓋を取り外すことで調整ネジにアクセスできます。

​⑭ ファン稼働開始温度の微調節

 初期設定は針が水平の状態を基準とし、(水平位置約90℃)以上に針が上がりだしたらファンが稼働を始めるように設定しましょう。車内に一人、調整ネジに一人。そろそろ稼働してほしい温度まで水温計の針が上がってきましたら、社内のスタッフが合図を市外のスタッフが時計と反対回りに、少しずつ調整ネジを回しファンが動き出すところで止めます。(一人でもできなくはありませんが)早めに稼働してしまっている場合は時計回りに調整ネジを回し稼働を遅らせます。(出荷前に実際に車両に接続し稼働確認はしてあります)

​調整が終わりましたらラバーキャップを元に戻すことを忘れないように気を付けましょう。

​⑮ 実走行試験

 実際に走行試験を行います。オーナー様の気にされているシチュエーションに対してしっかりとカバーができているかを確認します。画像のような道路で風量が十分あるのにも関わらず電動ファンが全開で稼働し続けるような症状は明らかに整備不良​車両となります。窓を開けて走行するとファンの稼働音が聞こえますのでよく観察してください。信号待ちや渋滞で水温が上がり始めたときにタイミングよく稼働するかチェックです。

​ 

​⑮ 検証

 これだけ高性能のファンシステムを導入しても水温が下がらない場合は他に原因となっている要素が必ず存在します。クーラントの長期使用、リザーブタンクキャップの圧抜け、ラジエーターの長期使用、AC電動ファンレジスタの不具合、冷媒ガスメンテナンス不良によるエアコンコンデンサー高温化。124特有の症状は普通の整備業者では根治が難しいように思います。この車種の専門知識と技術力を持つ業者様による正確な見極めをしっかりとしていただくべきと考えます。   

  この度はお買い上げ誠に有難うございました。

 オーナー様と整備業者様、お車のご健康をお祈りしております。

​ 

bottom of page