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暑い季節 もうマジか?

 

 暑い季節がもう間近?です。

 日本の気候も温暖化の影響ですでに亜熱帯気候へとシフトしております。昨今の夏の今までにない暑さは皆様も感じておられる通りです。すでにオールドメルセデスのカテゴリーに分類されるW124やS124などの1990年台ベンツ最盛期の車両は欧州車設定のまま輸入されており日本向けに取り立てて大きく設定を変更している部分はなく、顕著に乗り手に実感できるような部分がありません。このような環境に対して非常に脆弱と言えます。


 気温に比例して路面温度も高温となり、渋滞中の冷却システムへの負担はウナギ登りです。もう既にエアコン関連商品のお問い合わせが多くなっており、冷風が出てはいるが冷えないなどエアコンシステムに不安を抱えておられる方も多いかと。


 先日エバポレーター、コンデンサー以外の全てをリフレッシュしてほしいとの依頼を受けてすべてのパーツを手配して『さあ、作業開始』とお持ち込みになられた車両の低圧側のキャップを取り外そうと手で回してみると鬼のように固く、、、工具を使用しないと取外しができません。ハイ、ご察しのとおりサービスバルブから圧が漏れており、圧力のかかったキャップは手では外せません。


 こちらが取り外したサービスポートです、

 ベンツのこのタイプのサービスポートは国産のものと違い中のバルブコア(俗に虫と言っています)単体の交換ができません、一体型となります。よって漏れがありますとこのサービスポートごとの交換となり金額もそれなりになります。虫だけの交換ならすぐにその場でできるわけですが純正部品の発注となると発注時間帯にもよりますが1~2日の待ち時間が発生します、作業が停滞してしまうわけです。


 このタイプを使用しているのには理由があるらしく、冷媒回収の効率が良く短時間でできるという理由からだそうです。是非皆様の車両のサービスポートのキャップが手で回して取外しができるかどうか点検をしてください。


 こちらが対策品で特殊な製品です↓



 

 国産同様に中の虫を単体で交換できるものです。エアコンシステムのパーツリフレッシュと同時にこちらの製品に一度交換しておけば次からサービスポートからのガス漏れ時の修理費用を抑えることができます。


 エアコン関連の修理は冷媒ガスの回収と充填が必ず必要となります。よくエアコンの調子が悪いので『エキパンだけ交換してください』といった希望をおっしゃる方がおられますが、その後リキッドタンクだけ、センサーだけと何回やっても『やっぱり冷えません、治っていません』と再び修理の相談、に持ち込みです。膨大な出費となってしまいます。もちろん『お金はいっぱいあるので』という方は別ですが、、、。


 やるときには全部やるのがエアコンシステムのセオリーです、キチンと修理したければ専門家の意見をキチンと聞いてしかるべき出費を覚悟することです。


 結果こちらの車両は修理前14℃ほどまでしか冷えなかったものが7℃台まで回復しました、この時期寒い位にキンキンに冷えます。


 修理が終わったとはいえ定期的な点検は必要な部分です、国産車のように放ったらかしにはできませんので信頼できる主治医の元で是非管理をしてもらってください。


 こういった修理は事前に相談をして症状から修理箇所を特定し長い目で見たときにお客様にとって何が最善かを調整し、希望が固まると部品をピックアップしてオーダーを掛けてすべて揃えてからご来店いただく日時を決めるといったことが必要になります。簡単なことと思われるかもしれませんが裏で行う机の事務作業も沢山あり時間も掛かります。すぐにその場で『修理してよ』なんて要望をお聞きすることはできませんのでご理解をお願いしたいものです。


 お金をケチって自己判断で修理を頼むとドツボを踏むというケースのお話でした(笑)

 この時期は忙しくなります、お早い修理をお奨め致します!


 

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